イングランド産のジンについて|クラフトジンを銀座で飲むなら世界のお酒を取り揃えるBARWHITEOAK

イングランド
イングランドは、ジン造りの発祥地として世界に多大な影響を与えてきました。特に、この地で誕生したドライ・ジンは、現在のジンの標準となっています。しかし、イングランドには伝統を守りつつも、革新的な手法でジンファンを魅了する新興の蒸溜所も多く存在しています。

イングランドについて
イングランドは、イギリス（正式にはグレートブリテンおよび北アイルランド連合王国）を構成する4つの国の一つです。以下は、イングランドに関する主要な情報です。
地理と気候
位置: イングランドは、グレートブリテン島の南部を占めています。北はスコットランド、西はウェールズと接し、南と東は海に面しています。
主要都市: 首都であり最大の都市はロンドン。他の主要都市にはバーミンガム、マンチェスター、リバプール、ブリストルなどがあります。
気候: 温帯海洋性気候で、四季がはっきりしています。冬は比較的温暖で、夏は涼しく、年間を通じて降水量が均等に分布しています。
歴史
古代と中世: イングランドの歴史は古代ローマの侵略に始まり、アングロ・サクソン時代、ノルマン・コンクエストなどの重要な出来事を経て形成されました。
近代: 16世紀のヘンリー8世によるイングランド国教会の設立、18世紀の産業革命などがイングランドを世界の主要国に押し上げました。
現代: 20世紀以降、イングランドは2つの世界大戦を経て、現在では国際的な経済、文化、政治の中心地となっています。
文化
言語: 公用語は英語で、世界中で広く使用されています。
文学と芸術: ウィリアム・シェイクスピア、チャールズ・ディケンズなどの著名な作家を輩出。音楽ではビートルズやローリング・ストーンズなどが世界的に有名です。
スポーツ: サッカー、ラグビー、クリケットが特に人気。プレミアリーグは世界中で観戦されているサッカーリーグです。
教育: ケンブリッジ大学やオックスフォード大学など、世界的に著名な大学があります。
経済
産業: イングランドの経済は多様で、金融、製造業、サービス業が主要産業です。ロンドンは世界の金融センターの一つです。
通貨: イギリス・ポンド（GBP）。
観光名所
ロンドン: バッキンガム宮殿、タワー・オブ・ロンドン、ビッグ・ベン、ロンドン・アイなど。
歴史的な都市: ヨーク、バース、オックスフォード、ケンブリッジなど。
自然景観: 湖水地方、コッツウォルズ、ドーバーの白い崖など。
イングランドは、豊かな歴史と多様な文化、そして経済的な重要性を持つ国であり、訪れる人々を魅了する多くの魅力があります。

ジンの説明をするときに欠かせないのがイングランドです。オランダのジュネヴァがこの地で「ジン」として進化し、盛隆を極めました。イングランドはGin Craze（狂気のジン時代）などの困難を乗り越え、ジンの伝統的な産地としての地位を確立しました。

しかし、20年ほど前までは、ロンドンですら蒸溜所は一ヵ所しかなく、人々はウォッカなど他のスピリッツに興味を持っていました。このため、ジンは長らく低迷期にありました。しかし、ここ数年で世界的なブームにより、ジンは「ジン・ルネサンス」と呼ばれる見事な復活を遂げました。その中心地であるイングランドでは、2016年までに蒸溜所の数が約50ヵ所にまで増加しています。

ジンの王道スタイルであるドライ・ジン。その発祥地はイングランドです。近年、クラフトジンの台頭により、ユニークなボタニカルを使用するジンが増えていますが、シップスミス ロンドンドライジン（104ページ）のように、アンジェリカやオリス、レモンなどの伝統的なボタニカルを使用するクラシックなドライジンも根強い人気があります。
辛口のドライジンとは異なる風味を提供しつつも、理にかなった製法で造られています。伝統的なジンと革新的なジン、その両方を楽しめるのがイングランドの魅力と言えるでしょう。

21世紀に入り、イギリスではジンの蒸留所が急増し、その数は450以上に達しています。スコッチウイスキーの本場であるイギリスですが、ジンの人気は驚異的で、2018年にはウイスキー市場を上回り、現在も成長を続けています。

ジンの人気が高まった理由には、以下の2つの要因があります。

クラフトジン市場の成長

ジンの蒸留所増加の背景には、「シップスミス蒸留所」の成功があります。
シップスミス蒸留所の成功要因

昔ながらの蒸留器を復活させる
伝統的な手法と材料で製造
小規模で職人が丁寧に手掛ける
ロンドンのシップスミス蒸留所は2008年に銅製の蒸留器でジンの製造を開始し、これがクラフトジンブームの引き金となりました。18世紀から19世紀にかけて親しまれていたジンを200年ぶりに復活させ、伝統的な手法と材料を用いて製造しています。これにより、小規模なジン蒸留所が次々と誕生しました。

クラフト・ジンは「職人が作るジン」を意味し、小規模な蒸留所が職人のこだわりを反映させた一品を提供しています。