ワインとシャンパンの種類が豊富なバー|アンリ・ジロー フュ・ド・シェーヌ MVを銀座で飲むならBARWHITEOAK

アンリ・ジロー（Henri Giro)は、シャンパーニュ地方のアイ村に本拠を置くシャンパンの造り手です。その歴史は17世紀初頭に遡ります。創業者のフランソワ・エマールがアイ村にブドウ畑を手に入れたことから始まりました。

シャンパーニュ地方は古くから、石灰質の土壌と良質なブドウの栽培地として知られていました。アイ村の特に優れたピノ・ノワールは、17世紀にシャンパン製造が始まると、多くのメゾンによって求められました。アイ村はシャンパーニュのAOC（原産地統制名称）として認定され、現在でもグラン・クリュのクリュ（区画）が存在し、高品質のブドウが生産。

アイ村に約8ヘクタールの自社畑を所有。ブドウ畑は全てグラン・クリュに格付けされており、ピノ・ノワール種が70%、シャルドネ種が30%栽培されています。

アンリ・ジローは伝統的な製法を厳守しており、手摘みでブドウを収穫し、酸化を防ぐために迅速に醸造所に運びます。圧搾後には低温浸透法のシステムを使用し、衛生面の向上とブドウジュースの純粋さを追求しています。特別なオーク樽を使用した発酵により、ワインに複雑なアロマが生まれます。特に「フュ ド シェーヌ」は、1年間のオーク樽熟成と7〜8年の瓶内熟成を経て、手作業による澱引きが行われる贅沢なシャンパンです。

「フュ・ド・シェーヌ」（Fût de Chêne）は、フレンチオーク（フランス産のオーク材）の樽で熟成されることを意味します。このシャンパンは、樽で熟成されたワインを使用して作られており、オーク樽からの風味と複雑さを持っています。

「マルチ・ヴィンテージ」（Multi-Vintage）は、複数の異なるヴィンテージ（収穫年）のワインをブレンドして作られていることを意味します。この手法により、異なる年のワインの特徴を組み合わせ、一貫した品質と味わいを実現しています。

アンリジロー（Henri Giraud）は1820年にフランスのシャンパーニュ地方で設立されたシャンパンメゾンで、現在も家族経営を続けています。特徴的な点は、オーク樽での熟成によりシャンパンに深みと複雑さを加えていることです。また、主にヴィンテージシャンパンを生産し、自家畑の厳選したブドウを使用しています。生産量は限られており、希少価値が高いです。

アンリ・ジロー フュ・ド・シェーヌ マルチヴィンテージMV18

「フュ・ド・シェーヌ マルチヴィンテージ MV18」は、上質なリザーヴワインを複数年にわたってブレンドしたプレステージ・シャンパーニュです。名称の「フュ・ド・シェーヌ（木樽）」が示す通り、アルゴンヌの森で採取された樫の木から作られる特別な樽で熟成され、豊かな風味を纏った一品となっています。

このシャンパーニュは、持続的に立ち上るムースの繊細さが魅力で、熟成によって生まれる複雑なアロマが心を奪います。ドライフルーツやフルーツコンフィの芳香、ハーブやエレガントな木樽のニュアンスが絶妙に調和し、香りだけでなく味わいにもリッチなボディと独自のエレガンスが広がります。

唯一無二の個性を持ちながらも、幅広い人々に愛される膨らみのあるスタイルで、長期熟成による変化も楽しみな秀逸なキュヴェです。

MV18は、ブレンドの約2/3が2018年の収穫ブドウで作られています。メゾンの伝統に則り、ピノ・ノワールが80％を占め、アイ村産のシャルドネがその塩味と気品を加えています。さらに、使用する樽の半分は新樽で、木の香りがワインに繊細な深みを与えています。アプリコットやピーチのリッチな果実味に、タンジェリン（オレンジの一種）の爽やかな酸味が加わります。スパイスとドライフラワーのニュアンスが絡み合い、余韻には軽やかな塩気が感じられます。トリュフリゾットやホタテの白ワインクリームソースと合わせると、その複雑な味わいがさらに引き立ちます。