ウイスキーの種類が豊富なバー|余市ピーティ＆ソルティを銀座で飲むなら世界のお酒を取り揃えるBARWHITEOAK

余市蒸留所は北海道余市町にあり、山崎に次いで日本で２番目にできた蒸留所。ニッカウヰスキーの創業者「竹鶴政孝」氏によって選ばれた、日本におけるウイスキーの理想郷。

ウイスキーに適した気候、仕込み水。鉄道があり、石炭、ピートも入手しやすい立地から、当時はウイスキーの蒸留所を建設するにはもってこいの場所でした。

余市蒸留所は現在でも「石炭直火焚き蒸留」を行っています。かつてはスコットランドで伝統的に行われていた直火焚き蒸留でしたが、近年は現代的な生産設備が導入され、直火焚き蒸留を行っている蒸留所はほとんど存在しません。しかし余市ではこの伝統製法を頑なに守り続けており、直火焚きによって重厚なニューポット（蒸留液）を生み出しています。

余市ピーティ＆ソルティに使用されているピート（泥炭）は、北海道でかつて採取していたものとは異なります。現在は製麦作業を余市蒸留所内でおこなっていないため、海外からピーテッドモルトを購入して仕込みを行っています。

余市ピーティ＆ソルティ　55％

「余市ピーティ＆ソルティ」は余市蒸留所の売店で販売されている、蒸留所の見学に訪れた方向けに販売されているボトルです。かつては通信販売で購入することも可能でしたが、現在は余市まで足を運ばない限り入手できない限定ボトルとなっています。

蒸留所限定のウイスキーはいくつかありますが、「シングルモルト」の商品としては代表的なボトルです。数年前まで販売されていた「原酒シリーズ」に代わるウイスキーとして、絶大な人気があります。このシリーズは「ピーティ＆ソルティ」のほか、「ウッディ＆バニラ」と「シェリー＆スイート」の３種で構成されており、同じ余市蒸留所のシングルモルトですが、全てことなる個性を持っています。

「余市ピーティ＆ソルティ」は、その名の通りピーティーでソルティーな個性を持つウイスキーです。スコットランドで造られているような本格的なモルトウイスキーを目指して創業した余市蒸留所にとっては、代表的なハウススタイルといってよい原酒。

竹鶴政孝がスコットランドで修行した時代のスコッチは、ほとんどのものがスモーキーなスタイルだったといいます。余市ピーティ＆ソルティは、いわば竹鶴の目指したウイスキーの基礎。原酒シリーズのなかでは最も余市らしい味わいです。

テイスティングコメント

香りはバニラ、レモン、メープルシロップ、ドライアップル、モルトスナック、若干のスモーキーさ。

口に含むとバランスの取れた甘さと苦み。ソルティーでスモーキ―。中盤以降はドライで刺激的。燻製、ビターチョコレート。フィニッシュにかけても煙っぽさが続きますが、アイラモルトと比べると穏やか。

甘みがあってスモーキーな味わい。飲み終えた後は少し複雑さに欠けていますが、しっかりとピーティーな個性があるので、クセの強いモルトが好きな方にはたまらないウイスキー。あくまでも「原酒」として楽しむタイプなので、「シングルモルト余市」との飲み比べがおすすめです。

ストレートかロックでお飲みください。