ウイスキーの種類が豊富なバー|シングルモルト余市ノンピーテッドを銀座で飲むなら世界のお酒を取り揃えるBARWHITEOAK

余市蒸留所
オーナー：ニッカウヰスキー
創業年：1936年
所在地：北海道余市郡余市町黒川町７丁目６

余市蒸留所は北海道余市町にあり、山崎に次いで日本で２番目にできた蒸留所。ニッカウヰスキーの創業者「竹鶴政孝」氏によって選ばれた、日本におけるウイスキーの理想郷。

ウイスキーに適した気候、仕込み水。鉄道があり、石炭、ピートも入手しやすい立地から、当時はウイスキーの蒸留所を建設するにはもってこいの場所でした。

余市蒸留所は現在でも「石炭直火焚き蒸留」を行っています。かつてはスコットランドで伝統的に行われていた直火焚き蒸留でしたが、近年は現代的な生産設備が導入され、直火焚き蒸留を行っている蒸留所はほとんど存在しません。しかし余市ではこの伝統製法を頑なに守り続けており、直火焚きによって重厚なニューポット（蒸留液）を生み出しています。

「シングルモルト余市ノンピーテッド」は2021年に限定発売されたボトル。

2024年の「ニッカウヰスキー創業90周年」に向けたシリーズ“NIKKA DISCOVERY”の第1弾として、「シングルモルト宮城峡ピーテッド」と同時にリリースされています。

ちなみに“NIKKA DISCOVERY”のコンセプトは、ニッカウヰスキーの多様な原酒・原料・発酵・製造工程による、原酒の「つくり分け」を感じてほしいということが目的となっています。ウイスキーの「多様性」「意外性」を発見するという意味で、「シングルモルト余市ノンピーテッド」は最もコンセプトに見合ったウイスキーではないでしょうか。

「シングルモルト余市ノンピーテッド」はその商品名のとおり、ノンピーテッド麦芽を使用して造られた原酒で構成されているウイスキーです。通常、余市と言えばピーティーでスモーキ―な個性をもっていますが、ピートを炊かない「ノンピーテッド麦芽」で仕込まれた余市は、これまでにない個性を放っています。

フラッグシップである「シングルモルト余市」や「余市10年」のようなクセは全くなく、同じ余市で例えるのなら、蒸留所限定ボトル「余市ウッディ＆バニラ」に近い個性を感じます。

これまでにない、シングルモルトウイスキー余市の新しい個性を、銀座のバーホワイトオークでぜひお楽しみください！

テイスティングコメント

香りは洋梨、青りんご、はちみつ、エルダーフラワーシロップ、キャラメル、ブルーベリー。

口に含むとフルーティーでさわやか。甘みの後はすぐにドライ。ミディアムボディでしっかりとした印象です。フィニッシュにかけてもドライでフレッシュ。余韻は中程度。エステリーでモルトの風味があります。

ピーティーさ、ソルティーな個性は感じられず、スコッチでいうとハイランドやスペイサイドのノンピーテッドモルト（酒齢は若め）のような味わいです。熟成樽からのアロマや甘みが控えめで、さっぱりとしています。「ほんとに余市？」と疑ってしまうくらい。「宮城峡」とも違ったフレッシュさがあったので面白いですね。

飲み方はストレートがおすすめ。「ハイボールや水割りにしても良い」とニッカウヰスキー公式では語られていますが、勿体ないです。せっかくの特別な原酒ですから、ストレートで加水しながらゆっくりと味わいましょう。