ウイスキーソサエティが豊富なバー|「SMWS蒸留所コード37.122」を銀座で飲むなら世界のお酒を取り揃えるBARWHITEOAK

「ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ（SMWS）」とは？
世界で一番最初に創設されたウイスキーの会員制クラブ。 会員にのみウイスキーを販売するボトラーズとなっており、 ソサエティのウイスキーは酒屋やネットショップなどでは購入できません。 基本的に、1樽（シングルカスク）をカスクストレングス（無加水）、ノンチルフィルター（無濾過）でボトリング。 ラベルには蒸留所名の記載はなく、「蒸留所コード（番号）」を読み解くことで知ることができます。

SMWS蒸留所コード37.122（クラガンモア）57.1%

スペイサイドにあるクラガンモア蒸留所のシングルモルトウイスキー。酒齢は16年。

熟成樽はニューオーク（新樽）とエクストラバーボンカスクを使用しています。

スコッチの熟成に「新樽」が使われることは珍しく、ソサエティらしいユニークな樽熟成をしているウイスキーです。「クラガンモア」は「12年」というオフィシャルボトルがありますが、新樽を使用しているとは思えません。また、他のボトラーズからリリースされているクラガンモアについても、新樽での熟成を確認できるものはないため、やはこのウイスキーは特別な１本と言えるでしょうか。

なぜスコッチにおいて「新樽」が使われていないのか？

少々長くなるので簡単に説明しますと、「スコッチウイスキー造りの伝統において、使用されていないから」。他のお酒（シェリーやバーボン）を熟成させた樽で寝かせるのが、スコッチにおける不変的な法則なのです。

ご存じの通り、スコッチの熟成樽は「バーボン樽」と「シェリー樽」が一般的です。近年は様々な種類の熟成樽があり、かつてよりも多く使用される傾向にありますが、未だにこの２種類での熟成が99％以上を占めるといっても良いでしょう。

新樽でウイスキーを熟成させるとは、樽由来の成分が豊富に流出します。これはメリットともデメリットともとらえることができるのですは、樽からの個性が強くですぎてしまうと、蒸留所としての個性を失いかねません。他のお酒を寝かせた後の古樽を使用することで、モルトの風味や活かされるという考え方の元、現在でもスコッチの熟成にはバーボンの空き樽（バーボン樽）とシェリーの空き樽（シェリー樽）が主流となっているのです。

香りはバニラ、イチジク、金柑、洋梨、オレンジ。

口に含むとビターでメロー。16年物の割にはしっかりとアルコールのボリュームを感じます。キャラメル、白い花のブーケ。フィニッシュにかけてはドライでかすかにピーティー。

余韻は長くて複雑。ドライにまとまっているイメージ。

57.1％というアルコール度数ですので、刺激は強め。

当店にあるもう一つのソサエティのクラガンモア「SMWS蒸留所コード37.134」より、

ドライで骨格があります。新樽熟成からの影響が強すぎない所が絶妙です。

いい意味でクラガンモアらしくないような、柔らかすぎないシングルモルト。

ストレートかロックがおすすめ。

加水によって香りが開くタイプなので、トワイスアップもいいですね。

ボディがあるのでロックでもバランスを失うことはなさそうです。

銀座のバーホワイトオークでは、ソサエティのウイスキーを豊富にご用意しております。コード番号によって異なる蒸留所のシングルモルトをお楽しみください。