バーボンウイスキーの種類が豊富なバー|ウッドフォードリザーブダブルオークドを銀座で飲むならBARWHITEOAK

ウッドフォード・リザーブはバーボンウイスキーとしては珍しく、銅製の「単式蒸留器」を使用して造られているアメリカン・スモールパッチ・バーボンウイスキーです。バーボンは通常、連続式蒸留器で造られていますが、ウッドフォードリザーブはスコットランド製のポットスチルで３回蒸留が行われており、力強い味わいの中に柔らかさのある口当たりのバーボンに仕上がっています。

スタンダードの上位版となる「ウッドフォードリザーブ ダブルオークド」は、ウッドフォードリザーブオリジナルをもう一度ホワイトオーク樽で熟成させた商品。

スコッチやジャパニーズウイスキーでは、「後熟」または「フィニッシュ」というような、他の樽に原酒を移し替えて熟成を行う場合がありますが、バーボンウイスキーではあまり採用されていません。バーボンウイスキーには新樽を使用するので、追加の熟成がなくともしっかりとした樽香を生み出すことが可能となっており、むしろ「２回」熟成を行うことは、バーボンとしてのバランスを失ってしまう可能性もあります。

しかし「ウッドフォードリザーブ ダブルオークド」は、２度（２倍）熟成しているのにも関わらず、熟成樽からの風味は過剰になっていません。むしろ原酒は柔らかく育っており、しっかりとした個性も感じる中で不思議と飲みやすさも感じます。

そのように育っている大きな理由に、熟成樽に施す「チャー」があります。ウッドフォードリザーブでは「天板」と「底板」のみチャーを施しています。この製法は特別で、通常は樽の内側全てをチャーにするため、面積として最も広い「側面」も真っ黒にするのが普通です。ウッドフォードリザーブは独自の熟成樽を使用することで、２度の熟成でもバランスの崩れない原酒を生み出しているのです。

香りはバニラ、洋梨、金柑、甘草、削りたてのオーク、メープルシロップ。

口に含むと甘くてスパイシー。ソフトなタッチですが、オークのアロマがしっかりとしています。中盤からフィニッシュにかけてはドライで香ばしさがあります。

スタンダードと比べるとしっかりとボディを感じますが、苦みは強すぎずバランスのとれている印象。飲んでから鼻に抜ける香りと、余韻の華やかさは印象的。すぐに次の一口を含みたくなるような優しさもあります。

飲み方は万能。「ストレート」「ロック」「水割り」「ハイボール」どんな飲み方でもおいしくなりますし、複数の飲み方を試すことで違った個性を捉えることもできそうです。

二段階熟成のバーボンがここまで良くなるとは…。バーボン業界で今後流行りそうな気もしますね。（ダブルオークド以外にも、すでに２段階熟成をしているブランドはあります）