バーボンウイスキーの種類が豊富なバー|ザ・イエロー・ローズ・オブ・テキサスを銀座で飲むならBARWHITEOAK

ザ・イエロー・ローズ・オブ・テキサスは、アメリカ・ケンタッキー州バーズタウンの「ヘヴンヒル・ディスティラリーズ社」を親会社にもつ、「ケンタッキー・リザーヴ・ディスティリング社」が造っているアメリカンバーボンウイスキーです。

ラベルに描かれたバラがトレードマークとなっているこのウイスキーのラインナップは「スタンダード」「8年」「12年」「15年」の４種類があり、今回ご紹介するのはフラッグシップとなっているスタンダード（青ラベル）。

ザ・イエロー・ローズ・オブ・テキサス スタンダードは甘さとドライさ、香りのバランスが良く、ライトボディな口当たり。昔ながらの飲みやすくて軽快なタイプのバーボンウイスキーです。際立った個性はありませんが、そこがこのウイスキーの魅力です。あらゆるシーンで飲み方も選ばず、気軽に楽しめるバーボンとして長年愛されています。

ブランド名となっている「テキサスの黄色いバラ」というのは、「テキサス美人」という意味があります。アメリカの南北戦争時代（1861～65年）に人気のあったバラードソングと同名で、その歌に登場する女性の名前から名付けられています。

ザ・イエロー・ローズ・オブ・テキサスの特筆すべき点としては、ウイスキーの蒸留器が「銅製の単式蒸留器（ポットスティル）」であること。バーボンには通常、連続式蒸留器を使用するため、単式蒸留器で造られた大手のバーボンはかなり珍しい存在です。

ケンタッキー・リザーヴ・ディスティリング社では、単式蒸留器での製造をこだわりの伝統的技法として現在でも造り続けています。変わらぬ製法を続けることで、コアなファンが付き、ザ・イエロー・ローズ・オブ・テキサスは競争の激しいバーボン業界でも高く評価される銘柄へと成長しました。

香りはバニラ、青りんご、チューイングガム、ハチミツ、オーク材、アルコール臭。

口に含むとなめらかで甘さがあります。中盤からはドライ。スッキリとしていて後を引かない個性。ライトボディで苦みは少なめ。余韻は短めで、全体的にスムース。

「個性がないのも個性」といってもおかしくはないと思っていますが、どちらかというとネガティブな表現となるので、もう少し補足をします。このバーボンには欠点もありませんが、個性も感じられないところがあって、やや飲みごたえにかける印象です。

しかし欠点がなく飲みやすいため、バーボン初心者にはおすすめ。入門編としては最適でしょう。あらゆる飲み方に向いており、カクテルのベースに使用してもよくなじみます。

価格帯とクオリティを考えると裏切られた気持ちには決してなりません。総評としては良くできたバーボンであることは間違いなし！