ウイスキーソサエティの種類が豊富な銀座のバー|会員制ボトラーズ「SMWS」とは？｜BARWHITEOAK

ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサイエティ（SMWS）は、1983年にエジンバラで設立された会員制組織で、シングルカスクのシングルモルトウイスキーを瓶詰めし、会員に販売しています。170以上の蒸留所から個別の樽を購入し、会員専用のバーやイベントを運営しています。

1970年代後半、ピップ・ヒルズがスコットランド高地で樽出しウイスキーを体験し、その魅力を共有するために仲間とともにSMWSを設立しました。1983年にはリースに「ザ・ヴォールツ」という建物を購入し、会員向けの部屋を設置しました。

2004年にはグレンモーレンジー社に買収され、その後2015年に投資家グループに売却されました。2021年にはアーティザナル・スピリッツ・カンパニーがロンドン証券取引所に上場しました。

SMWSのウイスキーを購入するには会員になる必要があり、会員は限定されたウイスキーのボトルを購入でき、会員専用施設やイベントにもアクセスできます。ウイスキーは樽出しのまま瓶詰めされ、ボトルにはテイスティングノートやユニークな名前が付けられています。

ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサイエティとは？

1983年、ウイスキーが今ほどの人気を誇らない時代に、不況で多くの蒸留所が閉鎖される中、スコットランドのエジンバラで世界初の会員制ウイスキークラブが誕生しました。

このクラブを設立したのは、ピップ・ヒルズ。彼は1970年代後半、グレンファークラス蒸留所で樽出しウイスキーを初めて味わい、その鮮烈な体験に感銘を受けました。当時はブレンデッドウイスキーが主流で、樽出し原酒という概念はほとんど知られていませんでした。その衝撃を分かち合うため、ヒルズは仲間たちと共にザ・スコッチモルトウイスキー・ソサイエティを設立したのです。

設立当初から、ソサイエティは「カスクストレングス（樽出し原酒）」「ノンチルフィルタリング（冷却濾過なし）」「ノンカラメル（無着色）」という3つのポリシーを掲げてきました。

日本では1993年に初めて輸入が始まり、当初は天満商店が正規代理店を務めていました。その後、2001年にウイスク・イーが総代理店となり、日本支部を統括するようになりました。筆者も、この時期からSMWSのウイスキーを楽しんでいます。

2015年、ソサイエティの親会社であったLVMH（モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン）は、SMWSを投資会社に売却しました。これに伴い、2017年には日本でも代理店制を廃止し、ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ株式会社が設立され、支社として直接ビジネスを展開することになりました。

ソサエティのウイスキーは、スコットランドや日本を含む150以上の蒸溜所から15,000樽以上のカスクを厳選したシングルカスク・ウイスキーです。シングルカスク・ウイスキーは、特定の蒸溜所の単一の樽からのみ瓶詰めされたもので、個性が際立ちます。すべてのボトルは数量限定で、一品物です。人気のボトルは発売直後に完売することが多く、再入荷の可能性が低いため、気になるボトルがあれば早めの注文をおすすめします。