ウイスキーの種類が豊富なバー|シングルモルト三郎丸Ⅲ THE EMPRESS カスクストレングスを銀座で飲むならBARWHITEOAK

三郎丸蒸留所は、日本の富山県砺波市に位置するモルトウイスキーの蒸留所です。この蒸留所は、歴史ある老舗酒蔵である「若鶴酒造」の一部として知られています。若鶴酒造は1862年に創業され、1947年にウイスキーを含む蒸留酒の研究を始め、1953年には初めて自社製のウイスキー「サンシャインウイスキー」を発売しました。

しかし、その後、国内のウイスキー市場の不況により、若鶴酒造のウイスキー事業は厳しい状況に直面しました。2000年には設備の老朽化によりウイスキーの生産が休止されました。

2016年には、老朽化した蒸留所の改修計画が始まり、クラウドファンディングを通じて多くの支援を受け、2017年には大規模な改修が行われ、現在の「三郎丸蒸留所」として再開業しました。蒸留所ではその後も設備の改善を続け、最新鋭のマッシュタンの導入や、世界初の鋳造製蒸留器「ZEMON」の製造など、革新的なウイスキー造りを行っています。

また、地元の伝統技術を活かしたプロジェクトとして、富山県産のミズナラ材を使用した国産のミズナラカスク「三四郎樽」の製造も行っています。さらに、2021年にはジャパニーズウイスキーの専門店「モルトヤマ」と協力して、ジャパニーズウイスキーのボトラーズ事業「T&T TOYAMA」を開始し、ウイスキー愛好家に向けて製品を提供しています。三郎丸蒸留所は、「富山でしか生まれないウイスキー」を追求し、独自のウイスキー文化を築いています。

シングルモルトウイスキー「三郎丸Ⅲ THE EMPRESS」が2020年の蒸留で初めてアイラピートを使用し、木製の発酵槽を導入した新商品としてリリース。これは「三郎丸」シリーズの第四弾で、アイラピートがもたらす独特のスモーキーな香りや海の潮気が特徴です。木槽による乳酸発酵も行われ、より複雑な香りが生まれます。商品発売に際しては、「土と木と水と。遠き聖地に想いをはせて。」とのメッセージが添えられ、三郎丸蒸留所の歴史と技術が詰まったウイスキーが期待されます。

「シングルモルト 三郎丸Ⅲ THE EMPRESS カスクストレングス」のデザインは、タロットカードをモチーフにしており、その中でも大アルカナ22枚の中の3番目にあたる「女帝（THE EMPRESS）」が選ばれています。このカードはアイラピートによる豊穣の大地、長年樹齢を積み重ねた木桶、そして繊細に磨き抜かれた水といった三者の調和を象徴しています。デザインのキーワードは「豊穣」「愛」「豊かさ」「調和」。
切り絵作家の加野由希絵氏（富山県氷見市出身）によって、この「女帝（THE EMPRESS）」のカードの切り絵が制作され、その作品がラベルに採用しています。

テイスティングコメント

香りはレモン、グレープフルーツ、絵具、フーセン、バーベキュー、焼け焦げた魚、アプリコット、燻製ナッツ、ペッパー、カルダモン、シナモン。

スモーキ―さと複雑なフルーツ香。原酒の若さも感じます。

口に含むと甘くてパワフル。シトラスの風味。すぐに強烈なボディ。

アルコール感が強くて尖っている感じもしますが、徐々に落ち着いてきます。

中盤以降はスモーキーでピーティー。ややハチミツっぽさも。

アイラピートを使用しているだけあって、全体的に酒齢の若いスモーキーなアイラモルトのような個性を持っています。キルダルトン３兄弟（ラフロイグ、アードベッグ、ラガヴーリン）の義兄弟になり得る１本！？クセが強いだけでなく、旨味とコクもあり、ジャパニーズウイスキーらしい甘さもあります。

おすすめはストレートかロック。ストレートなら加水しながらゆっくりとお飲みください。