ウイスキーの種類が豊富なバー|シングルモルト三郎丸Ⅰ For 一口樽オーナー2018を銀座で飲むならBARWHITEOAK

三郎丸蒸留所は、日本の富山県砺波市に位置するモルトウイスキーの蒸留所です。この蒸留所は、歴史ある老舗酒蔵である「若鶴酒造」の一部として知られています。若鶴酒造は1862年に創業され、1947年にウイスキーを含む蒸留酒の研究を始め、1953年には初めて自社製のウイスキー「サンシャインウイスキー」を発売しました。

しかし、その後、国内のウイスキー市場の不況により、若鶴酒造のウイスキー事業は厳しい状況に直面しました。2000年には設備の老朽化によりウイスキーの生産が休止されました。

2016年には、老朽化した蒸留所の改修計画が始まり、クラウドファンディングを通じて多くの支援を受け、2017年には大規模な改修が行われ、現在の「三郎丸蒸留所」として再開業しました。蒸留所ではその後も設備の改善を続け、最新鋭のマッシュタンの導入や、世界初の鋳造製蒸留器「ZEMON」の製造など、革新的なウイスキー造りを行っています。

また、地元の伝統技術を活かしたプロジェクトとして、富山県産のミズナラ材を使用した国産のミズナラカスク「三四郎樽」の製造も行っています。さらに、2021年にはジャパニーズウイスキーの専門店「モルトヤマ」と協力して、ジャパニーズウイスキーのボトラーズ事業「T&T TOYAMA」を開始し、ウイスキー愛好家に向けて製品を提供しています。三郎丸蒸留所は、「富山でしか生まれないウイスキー」を追求し、独自のウイスキー文化を築いています。

シングルモルト三郎丸Ⅰ For 一口樽オーナー2018は、一口樽オーナーのためにボトリングされた貴重な５年熟成のジャパニーズシングルモルトウイスキーです。シングルカスク・カスクストレングスでボトリング。非売品となる大変貴重なボトルです。

2018年、三郎丸蒸留所は50年前に製作されたマッシュタンを、三宅製作所の最新鋭マッシュタンに交換し、新たな段階に進化しました。この変化により、きめ細かなモルトの粉砕に成功し、クリアで透明な麦汁が生まれました。この進化により、三郎丸は大きく変貌しました。

同じ年、三郎丸蒸留所では初めての一口樽オーナー制度が導入されました。オーナーの皆様からの熱い応援のもと、この5年間で少しずつ着実な進歩を遂げることができました。この製品は、2018年に一口樽オーナーの皆様への感謝の気持ちを込めて特別にボトリングされました。

使用酵母：エール酵母、ウイスキー酵母／麦芽：ヘビリービーテッド 50PPM／マッシュタン：三宅製作所製マッシュタン／スチル：30年前の蒸留器

テイスティングノート

バニラ、ウッディネスなアロマ、奥にピーティーさと優しく柑橘。アルコール度数が高く、アルコールの刺激が強くでています。

口に含むと甘くてフルーティー。直後に強烈なピーティーさ。スモーキーでパワフル。刺激的。燻製、焼け焦げた木材、BBQの残り香。フィニッシュにかけてもスモーキー。アイラモルトのような余韻です。

加水後はさらにあまさが引き立ち、煙臭さとドライフルーツ。フィニッシュにかけてはビターでドライ。いつまでもスモーキー。

原酒は５年熟成で、やはり「まだ若い」といった感覚。

50ppmのヘビリーピーテッド麦芽で仕込んでいるだけあって、かなりピーティーに仕上がっており、スモーキーさが原酒の未熟さをカバーしているように感じます。アイラモルトの若いタイプ、カスクストレングスの「カリラ」や「ラフロイグ」のような個性。

ジャパニーズウイスキーでここまでクセのあるシングルモルトはあまりないので、アイラモルトが好きな方にはおすすめ。三郎丸蒸留所のシングルモルト自体、ほとんどリリースされていない為貴重ですが、このウイスキーはさらに「シングルカスク５年」という非常に貴重なボトルです。

ぜひストレートで。加水したほうが香りが開いて美味しいです。