ウイスキーの種類が豊富なバー|シングルモルト嘉之助４年ジャパニーズトレイルTWCを銀座で飲むならBARWHITEOAK

「シングルモルト嘉之助2021 ファーストエディション」を製造する 嘉之助（かのすけ）蒸溜所は、鹿児島県の焼酎メーカー「小正醸造」が2017年に創業しました。『嘉之助』の由来は1957年に、同社の代表的な焼酎「メロコーヅル」の生みの親である、小勝醸造2代目小正嘉之助氏から。

鹿児島県の西岸、吹上浜沿いに嘉之助蒸留所があります敷地面積は約9,000㎡。クラフト蒸留所としてはかなり広大な面積を有しています。コの字形となる、一風変わった本棟にはメインとなる蒸留設備があり、そのほかテイスティングバーやうショップも併設。ウイスキーを身近に感じることができるビジター施設が充実しているのは嬉しいですね。

嘉之助蒸留所はポトスチルを３基導入している、日本では珍しいクラフト蒸留所です。通常、モルトウイスキーは「２回蒸留」で、ポットスチルは最小限で２基といった形がスタンダード。現在日本に数多くあるクラフトウイスキー蒸留所のほとんどが、２基のポットスチルで蒸留を行っています。

嘉之助蒸留所では、2回目の「再溜」に使用する蒸留器が２基あるのが特徴です。初留器とあわせ合計３基の蒸留器は、ネックの形状、アームの角度などが異なっており、様々な酒質の原酒を生み出すことができます。ライトボディからヘビーボディまでの、数多くの原酒を造り分けることができ、短い期間の原酒を用いても複雑なウイスキーをつくることができています。

シングルモルト嘉之助４年ジャパニーズトレイルTWC　58％

「シングルモルト嘉之助４年ジャパニーズトレイルTWC」は、ウイスキーの輸入代理店「Whisk-e（ウィスクイー）が運営している会員制のウイスキーショップから限定発売されたボトルです。この会員制ネットショップは、すべに会員になっている人からの紹介制で登録が可能となっています。サイトの名前は「THE WHISKY CREW」。略称として「TWC」がよく使われています。

TWCは多くのスコッチウイスキーを販売していますが、今回の嘉之助は「JAPANESE TRAILシリーズ」の記念すべき第一弾としてリリース。ジャパニーズトレイルシリーズは期初なクラフトジャパニーズウイスキーを独自にボトリングしている人気シリーズとなており、まだオフィシャルボトルを商品化できない蒸留所から、個性的な原酒を提供してもらいボトリングしています。

「シングルモルト嘉之助４年ジャパニーズトレイルTWC」は、同社のこだわりの一つである「熟成焼酎メローコヅル」の空き樽で熟成させた原酒を使用。蒸溜所が創業して間もない時期に生産した希少な原酒です。４年熟成のシングルカスクをボトリングしています。

テイスティングノート

香りはメープルシロップ、バニラ、洋梨のコンポート、オレンジキュラソー、ヘーゼルナッツ。

口に含むと甘くてまろやか。ミディアムボディ。オーキーで複雑。キャラメル、アーモンドパイ。中盤以降は落ち着きがあり、フィニッシュにかけては意外フレッシュさと熟成香が混じり合ったフレーバー。

４年熟成とは思えない程複雑。アメリカンオークのような樽香もありますが、焼酎のようなフルーティーさもあり、シングルモルトとしては個性的です。この複雑さはやはり「メローコヅル焼酎樽」からでしょうか。ここまで飲みごたえのある風味を生み出しているのには驚きです。

クセがあって飲みにくい訳ではありませんが、どことなく個性的。現行品のシングルモルト嘉之助よりも高品質だと思います。ぜひストレートでお楽しみください。