ウイスキーが豊富なバー|シングルモルト嘉之助4年 ホワイトワイン カスクフィニッシュを銀座で飲むならBARWHITEOAK

嘉之助蒸溜所は、鹿児島県にある焼酎メーカー「小正醸造」が2017年に設立したウイスキー蒸溜所です。『嘉之助』の名前は、同社の代表的な焼酎「メロコーヅル」の生みの親である、小正醸造2代目の小正嘉之助氏に由来しています。
蒸溜所は鹿児島県西岸、吹上浜沿いに位置しており、敷地面積は約9,000㎡と、クラフト蒸溜所としては非常に広大です。特徴的なのは、コの字型の本棟で、ここにメインの蒸溜設備が配置されています。また、テイスティングバーやショップも併設されており、ウイスキーを身近に感じられる施設が整っています。
嘉之助蒸溜所は、ポットスチルを3基導入している点が特徴的で、日本では珍しいクラフト蒸溜所の一例です。通常、モルトウイスキーは「2回蒸溜」で行い、ポットスチルは2基が一般的ですが、嘉之助蒸溜所では2回目の「再溜」に使用する蒸溜器が2基あり、合計で3基の蒸溜器を使用しています。この配置により、ネックの形状やアームの角度が異なり、さまざまな酒質の原酒を生み出すことが可能です。これにより、ライトボディからヘビーボディまで、豊富な種類の原酒を造り分け、短期間の熟成でも複雑なウイスキーを作ることができるのです。

TOKYO Whisky Library（トウキョウ ウイスキー ライブラリー）の記念ボトル。

このシングルモルトは、2021年4月に蒸溜されたノンピートモルト原酒を使用しています。まず39か月間バーボン樽で熟成し、その後13か月間ホワイトワイン樽でフィニッシュ。合計で4年4か月の熟成期間を経て、特別なシングルカスクとして仕上がりました。2025年8月にカスクストレングスで瓶詰めされ、限定本数293本。貴重なプライベートボトルです。

熟成期間が短いため、ややアルコールの風味を感じますが、嘉之助らしい酵母やモルト、オーク香はしっかりとしています。白ワインカスクの個性は穏やか。フレッシュフルーツ、ビスケット、ヌガーグラッセのような濃縮したアロマ。

おすすめの飲み方はストレートに少量の加水、あるいはオンザロックでお楽しみください。