ウイスキーソサエティが豊富なバー|「SMWS蒸留所コード38.29」を銀座で飲むなら世界のお酒を取り揃えるBARWHITEOAK

「ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ（SMWS）」とは？
世界で一番最初に創設されたウイスキーの会員制クラブ。 会員にのみウイスキーを販売するボトラーズとなっており、 ソサエティのウイスキーは酒屋やネットショップなどでは購入できません。 基本的に、1樽（シングルカスク）をカスクストレングス（無加水）、ノンチルフィルター（無濾過）でボトリング。 ラベルには蒸留所名の記載はなく、「蒸留所コード（番号）」を読み解くことで知ることができます

「ザ・ヴォルツ・コレクション」とは？

ウイスキーソサエティのハイクラスシリーズである「ザ・ヴォルツ・コレクション」（通称黒ラベル）は、ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティの貴重なカスクから厳選された、最も希少なシングルカスクをボトリングした商品です。

SMWS蒸留所コード38.29（キャパドニック）53.2%

キャパドニックは1898年創業。スペイサイド・ローゼス地区に存在していた蒸留所です。2003年に閉鎖し蒸留所は解体されています。閉鎖蒸留所のウイスキーの中ではあまり目立たない存在ですが、閉鎖されたことを惜しむ声も多く、人気のあるシングルモルト・スコッチウイスキーです。

2022年にはペルノリカールから「シークレット・スペイサイド・コレクション」から、オフィシャルボトルとして初となるボトルがリリースされました。すでに閉鎖している蒸留所から、オフィシャルボトルが発売されることは珍しいこと。再びキャパドニックの個性を愉しめるということもあって、ファン待望となるウイスキーとなりました。

そんなキャパドニックですが、ソサエティからも久しぶりのリリース。SMWS蒸留所コード38.29は、25年ものとなる希少な長期熟成となるキャパドニック。熟成樽はセカンドフィルのバーボンバレル。フィニッシュ（後熟）はありません。最近のソサエティはフィニッシュが多いのですが、このキャパドニックは王道の熟成スタイルと言えるでしょうか。

ファーストフィル（１回目）ではなく、セカンドフィル（２回目）のバーボン樽を使用することで、熟成樽からの成分流出を穏やかにして、ゆっくりと長期熟成を進めた原酒は、複雑かつ繊細なアロマを持った至高のウイスキーに仕上がっています。

香りは洋梨、青りんご、メープルシロップ、ハチミツ、白桃、アップルミント。

口に含むとなめらかでクリーミー。アルコール度数の強さを感じさせないソフトな口当たり。中盤以降はドライでフレッシュ。フィニッシュにかけてはフルーティーアロマ以外の複雑な構成。

樽からのフレーバーが穏やかで、モルトウイスキーのもつエステリーな風味が豊富で、香水のようなエレガントなアロマを持っています。

さすが25年の長期熟成。短期熟成モルトに感じる「甘さ」「飲みやすさ」「親しみやすさ」は必要ないようです。ベテランの風格。

飲み方は「ストレート」の一択。少し加水をしてもいいのですが、半分はそのまま飲みましょう。53％というアルコールの刺激は嘘のようです。