ソーテルヌが飲めるワインバー|2020 レ カルム ド リューセックを銀座で飲むならBARWHITEOAK

ソーテルヌの特徴とは？
1. 貴腐ワインの聖地
最大の特徴は「ボトリティス・シネレア（Botrytis cinerea）」というカビ菌による貴腐化（noble rot）。この菌がブドウの果皮に付着することで水分が蒸発し、糖度と旨味が凝縮された非常に甘く濃密な果汁が得られます。
2. 気候と地形が生む奇跡
ソーテルヌは「シロン川」と「ガロンヌ川」の間に位置し、秋の朝には霧が発生→午後には晴れて乾燥、というサイクルが貴腐菌の発生と成長に理想的。この奇跡的な気象条件が、世界最高峰の甘口ワインを育んでいます。
味わいの特徴
香り：アプリコット、ハチミツ、白桃、カモミール、マーマレード、スパイス、ナッツ
味わい：豊潤でとろけるような甘さ、しかししっかりとした酸があり、バランスは非常に良い
熟成：非常に長期熟成に耐える。数十年かけて複雑で深い味わいに。
主な有名シャトー
シャトー・ディケム（Château d’Yquem）：唯一の「特別第1級格付け」。ソーテルヌの頂点。
シャトー・リューセック（Château Rieussec）
シャトー・ギロー（Château Guiraud）
シャトー・スデュイロー（Château Suduiraut）
シャトー・クーテ（Château Coutet）（隣接するバルサック村）

「2020 レ・カルム・ド・リューセック（Les Carmes de Rieussec 2020）」は、フランス・ボルドー地方のソーテルヌ（Sauternes）地区にある名門シャトー・リューセック（Château Rieussec）が手がけるセカンドワインです。ソーテルヌといえば、貴腐ワイン（デザートワイン）の世界的名産地。その中でもリューセックは格付け1級に名を連ねる由緒あるシャトーであり、そのセカンドラベルである「レ・カルム・ド・リューセック」は、上質ながら比較的手の届きやすい貴腐ワインとして注目を集めています。

名称：Les Carmes de Rieussec 2020
生産者：Château Rieussec（シャトー・リューセック）
地域：フランス・ボルドー・ソーテルヌ
格付け：セカンドワイン（グラン・クリュ第1級リューセックのサブラベル）
ヴィンテージ：2020年
タイプ：白・極甘口（貴腐ワイン）
容量・アルコール度数：750ml、13.5%前後
ブドウ品種（一般的な構成）
セミヨン（Sémillon）：約80〜90%
ソーヴィニヨン・ブラン（Sauvignon Blanc）
ミュスカデル（Muscadelle）
※ヴィンテージによって比率は若干異なります。

テイスティングノート（2020年）
外観：輝きのある黄金色。若い段階でも色調は濃厚で、粘性あり。
香り：アプリコット、パイナップル、白桃、蜂蜜、マーマレード、カモミールなどの華やかなアロマ。オーク由来のバニラやトースト香も。
味わい：豊かな甘みが広がるが、酸もしっかりと感じられるため重たくなりすぎず、バランスの取れた味わい。蜜のような粘性と、貴腐ワイン特有の複雑な風味が長く続く。
余韻：長く、芳醇でリッチ。時間の経過とともにさらなる深みが出てくるポテンシャルあり。

2020年ヴィンテージの特徴
2020年はボルドー全体で気候的に難しい側面もありましたが、貴腐化に必要な朝霧と乾燥のサイクルが揃い、良質な貴腐ブドウの収穫が可能となった年です。レ・カルム・ド・リューセックはセカンドとはいえ、丁寧な選果と醸造により非常に高品質に仕上がっており、「本当にセカンドか？」と思えるレベルとも評されます。