ワインの種類が豊富なバー|ヴォーヌ・ロマネ レ・シャランダン ジャック・カシューを銀座で飲むならBARWHITEOAK

ジャック・カシュー・エ・フィス（Jacques Cacheux et Fils）は、フランス・ブルゴーニュ地方のヴォーヌ・ロマネ村に拠点を置く家族経営のワイン生産者です。1994年に創設者のジャック・カシュー氏が引退し、現在は息子のパトリス・カシュー氏がドメーヌを率いています。さらに、2012年からはパトリス氏の息子であるシャルル氏も加わり、家族三世代でワイン造りに取り組んでいます。

ドメーヌが所有する畑の総面積は約6.7ヘクタールで、その大部分がヴォーヌ・ロマネに位置しています。また、ニュイ・サン・ジョルジュやシャンボール・ミュジニーにも小規模な区画を所有しています。特筆すべきは、特級畑ロマネ・サン・ヴィヴァンに隣接する0.6ヘクタールの一級畑「ラ・クロワ・ラモー」を所有している点です。
エノテカ
ジャック・カシュー・エ・フィスのワインは、そのエレガントでピュアな味わいが特徴で、多くのワイン愛好家から高い評価を受けています。ロバート・パーカー氏からも4つ星の高評価を獲得しており、その品質の高さが伺えます。同ドメーヌのワインは、凝縮した果実味としなやかなタンニン、そしてテロワールを反映した複雑なアロマが魅力です。

特に、ヴォーヌ・ロマネの村名ワインは、各クリマ（区画）ごとに醸造され、5つの銘柄に分かれています。これにより、それぞれの畑の個性や特徴を最大限に表現しています。また、飾らないナチュラルなワイン造りを実践しており、その姿勢がワインのエレガントさとピュアさに繋がっています。

ジャック・カシューは、ブルゴーニュの伝統と家族の情熱を融合させた高品質なワインを生産するドメーヌとして、今後も注目される存在と言えるでしょう。

産地：フランス、ブルゴーニュ地方、ヴォーヌ・ロマネ村
原産地呼称（AOC）：ヴォーヌ・ロマネ
畑（クリマ）：「レ・シャランダン（Les Chalandins）」
品種：ピノ・ノワール 100%
畑（テロワール）

「レ・シャランダン」はヴォーヌ・ロマネの南側に位置し、ニュイ・サン・ジョルジュとの境界付近にあります。この区画は村名格（ヴィラージュ）ですが、一級畑に匹敵するポテンシャルを持つと言われています。土壌は粘土石灰質で、水はけが良く、ピノ・ノワールに必要なミネラルとストラクチャーを与えます。

収穫：手摘みで厳選
発酵：天然酵母を使用し、温度管理のもとで発酵
熟成：フレンチオーク樽（新樽比率はおよそ30%）で約18か月熟成
この熟成方法により、樽の影響を受けすぎず、ピノ・ノワール本来のエレガンスとフィネスを保ちながら、複雑なニュアンスが生まれます。

テイスティングノート
色合い：深みのあるルビー色
香り：赤系果実（ラズベリー、チェリー）、スミレ、スパイス、土、ほのかにバニラやトースト香
味わい：
果実味が豊かでありながら、しっかりとした酸が全体を引き締める
シルキーで洗練されたタンニン
余韻にはスパイスや森の下草のニュアンスが感じられ、長く続く

2020年ヴィンテージはブルゴーニュにおいて温暖な年であり、果実の凝縮感がありながらも適度な酸を持ち、バランスの取れた仕上がりになっています。「レ・シャランダン」はヴォーヌ・ロマネの村名ワインの中でも特にエレガンスが際立ち、熟成による変化も楽しめる一本です。