ジャパニーズウイスキーの種類が豊富なバー|シングルモルト 厚岸 立秋を銀座で飲むならBARWHITEOAK

厚岸蒸留所は 堅展実業株式会社によって2016年に操業した、北海道厚岸町にある蒸留所。
北海道では「余市蒸留所」誕生以来の本格的なウイスキーの生産拠点となっています。

厚岸蒸留所は操業してまだ間もない蒸留所ですが、すでに国内外での評価は高く、リリースしたボトルは即完売。高額で転売されるなど、絶大な人気を誇っています。

2020年2月に販売された、３年熟成の「厚岸ウイスキー SARORUNKAMUY」は、世界的なウイスキーコンペティションで最優秀金賞を受賞。

仕込みは1バッチ麦芽1トン。麦芽はスコットランド産がメインですが、地元厚岸町の「りょうふう」という二条大麦も使用。

ノンピートとピーテッドの２種類のタイプを生産しており、比率は半々。厚岸蒸留所ではアイラ島のようなウイスキーを目指していますが、ピーテッド麦芽のみの仕込みにこだわざる、多種多様な原酒を生産。

現在はシングルモルトだけでなくブレンデッドウイスキーもリリースしていることから、クセの少ないモルト原酒も重要な存在となっています。

シングルモルト 厚岸 立秋

アルコール度数：55％

モルト：イギリス、ニュージーランド、北海道産

種類：ジャパニーズシングルモルトウイスキー

「立秋（りっしゅう）」は、二十四節気の第13番目にあたる季節の節目。簡単に言うと、立秋＝暦の上で秋が始まる日であり、暑さが残る夏の終わりと、秋への移ろいを示す節気となります。
意味：文字通り「秋の始まり」を示す日
期間：太陽の黄経が135度に達する日（おおむね8月7日頃）から次の節気「処暑（しょしょ）」まで
気候の特徴：
まだ暑さは残るが、暦の上では「秋」。
空の高さや風の匂いに、少しずつ秋の気配が感じられる時期。
名前の由来：
「立」は「始まる」「建つ」の意味で、「秋の立ち上がり」、つまり秋が始まる日を表しています。
文化的・生活的な意味
暦の上では「秋の始まり」とされるため、農作業の節目や季節の行事の目安にもなります。
夏の盛りを過ぎ、夜長や収穫への準備を意識し始める時期。

香りで夏から秋への移ろいを表現
桃・杏のコンポート、カスタードプリン、バニラ
→ 夏の豊かな果実味や甘みを想起させるフルーティーな香り。
干し柿や黒蜜
→ 夏の終わりに熟した果実が少し落ち着き、秋の成熟感が出てくる香り。
焚き火のようなスモーク
→ 秋の夜長、涼しくなってくる風に焚き火の匂いが漂う情景を想起。
この組み合わせで、夏の明るさから秋の穏やかさへの変化を香りで描いています。

味わいで季節の変化を表現
レモンケーキ・オレンジマカロン・ラムネ菓子の軽やかな酸味
→ 夏の名残を感じさせる、爽やかで軽快な酸味。
粗挽き黒胡椒や生姜醤油の旨味ある辛味
→ 秋の深まり、少し引き締まった味わい。甘味の後にスパイスや旨味が余韻として立ち上がることで、秋の気配を感じさせます。
味わいの流れは、夏の華やかさ → 秋の落ち着き → 秋のスパイシーな深みという季節のグラデーションになっています。

樽選びによる秋のニュアンス
北海道産ミズナラ樽の原酒をキーモルト
→ ミズナラ特有のスパイシーさとほのかな甘みが、秋の夜長や涼しい風を思わせる“秋らしさ”を演出。
ピートはやわらかく背景にあり、秋の静けさや落ち着きを表現しています。

厚岸「立秋」は、香り・味・余韻・樽の個性すべてを通して、
夏の名残（フルーツや爽やかさ）
秋の入り口（スパイス、旨味、熟成香）
を見事にボトルに閉じ込めています。
まさに “暦の上の秋”の情景を舌と鼻で感じられるシングルモルト と言えます。