ウイスキーの種類が豊富なオーセンティックバー|ラフロイグ10年を銀座で飲むならBARWHITEOAK

ラフロイグ 10年（Laphroaig 10 Years Old）は、スコッチウイスキーの中でも最も個性的なシングルモルト のひとつです。強烈なピートスモーク、海藻やヨード（薬品香）、潮の香りが特徴で、ウイスキー愛好家の間では**「アイラの王道」** として知られています。

1. ラフロイグ蒸溜所の歴史
① 創業と発展
設立年：1815年
創業者：ドナルド＆アレクサンダー・ジョンストン兄弟
所在地：スコットランド・アイラ島（南部）
現オーナー：ビーム・サントリー（Beam Suntory）
ラフロイグ蒸溜所は、アイラ島南部に位置し、アードベッグやラガヴーリンと並ぶ名門蒸溜所のひとつです。
1826年に正式にウイスキーの販売免許を取得し、その後、アイラモルトの代表的存在として発展しました。特に**プリンス・オブ・ウェールズ（後のエドワード7世）**が愛飲したことで、英国王室御用達（ロイヤルワラント） の認定を受けた唯一のアイラモルトとしても有名です。
2. ラフロイグ 10年の製法と特徴
① フロアモルティング（自社製麦）
ラフロイグは、現在でも伝統的なフロアモルティング（自社で麦芽を製造）を一部継続しており、独自の風味を維持しています。
このフロアモルティングでは、アイラ島産のピート（泥炭） を使用し、大量の煙を焚き込むことで、特有の強烈なスモーキーさとヨード香 を生み出します。
② 蒸溜方式
ラフロイグのポットスチルは短くて膨らみのある形状 をしており、蒸気の還流が少なく、よりオイリーで重厚な酒質を生み出します。
フェノール値（ppm） は約45～50ppmと非常に高く、アイラモルトの中でもトップクラスのスモーキーさを持っています。
③ 熟成と樽構成
熟成にはファーストフィルのバーボン樽（アメリカンオーク） を使用
潮風と湿度の高い海辺の貯蔵庫 で熟成され、海藻やヨードのような独特の風味が加わる
これらの要素が組み合わさることで、ラフロイグ 10年特有の「ヨード香」「潮っぽさ」「ピートスモーク」が形成されます。
3. 香りと味わいの詳細分析
【香り】
強烈なピートスモーク：焚き火の煙、燻製ベーコン
ヨード香（薬品香）：消毒液、バンドエイド、医療用アルコール
海の香り：潮風、海藻、牡蠣の殻
甘みのニュアンス：バニラ、キャラメル、蜂蜜
スパイス感：ブラックペッパー、クローブ
ラフロイグ 10年の香りは、「薬品棚にぶつかった焚き火」 と形容されるほど個性的です。
【味わい】
口に含むとヨード香とスモーク が一気に広がる
海塩や昆布のような塩気 が感じられる
シトラスやバニラの甘みが後から追いかけてくる
フィニッシュは長く、スモーキーでスパイシー
【余韻】
燃えた薪、オークの渋み、胡椒のスパイス感
最後に再び塩気と海藻のニュアンスが残る
ラフロイグ 10年は、最初から最後まで力強く、クセのあるフレーバーが続く のが特徴です。

4. 他のアイラモルトとの比較
ウイスキー ピートの強さ ヨード香（薬品感） 甘み 余韻の長さ スタイル
ラフロイグ 10年 ★★★★★（非常に強い） ★★★★★（医療用アルコール） ★★☆☆☆（控えめ） ★★★★★（非常に長い） 塩気＋薬品香＋スモーキー
アードベッグ 10年 ★★★★★（非常に強い） ★★☆☆☆（控えめ） ★★★☆☆（トフィー、バニラ） ★★★★☆（長い） ピーティー＋シトラス
ラガヴーリン 16年 ★★★★☆（強め） ★★★☆☆（程よい） ★★★★☆（リッチな甘み） ★★★★★（長い） 重厚なシェリー感
カリラ 12年 ★★★☆☆（適度） ★★☆☆☆（穏やか） ★★★☆☆（フルーティー） ★★★☆☆（中程度） スモーキー＋フルーティー
ラフロイグ 10年は、ヨード香（薬品香）と潮気の強さでは他のアイラモルトを圧倒 しています。
5. おすすめの飲み方
① ストレート（最もおすすめ）
クセが強いため、初心者にはハードルが高い ですが、最も個性を感じられる飲み方です。
② トワイスアップ（加水）
少量の水を加えることで、甘みやバニラのニュアンスが引き立ちます。
スモーク感はやや穏やかになり、飲みやすくなります。
③ ハイボール
ラフロイグのスモーキーさを活かした「スモーキーハイボール」 は人気の飲み方。
炭酸の刺激でヨード香が和らぎ、スモーキーな余韻が楽しめます。
④ オン・ザ・ロック
氷で冷やすことでスモークが落ち着き、塩気と甘みのバランスが良くなります。
6. まとめ
✅ 「アイラモルトの代表格」
✅ 強烈なスモーキー＆ヨード香が特徴
✅ 潮の香りとスパイシーな余韻が長く続く
✅ 初心者にはハードルが高いが、ハマると抜け出せない
ラフロイグ 10年は、ウイスキー好きなら一度は試すべき究極のピーティーモルト です。