ウイスキーの種類が豊富なバー|菱田蒸溜所ニューメイクモルト（ニューポット）を銀座で飲むならBARWHITEOAK

「ニューメイク」とは「ニューポット」とも呼ばれています。蒸留直後のウイスキーのこと。ウイスキーは樽で熟成させなければ「ウイスキー」の定義に当てはまりません。つまり、正確に言うと、「ニューメイク」はまだ「ウイスキー」と呼べる状態ではないということになります。

ニューポットの段階では、「琥珀色」ではなく、ウォッカやジンのような「無色透明」の状態。ニューポットを樽で熟成することで褐色となり、皆さんが知るウイスキーとなります。

ニューポットは、水で調整されていないことが多く、樽で熟成されていないため、その風味と口当たりには若さや荒々しさを感じます。ウイスキーの原型でありながら、熟成を行っていないため、ウイスキーとは全く異なる個性を持っています。アルコール度数も通常、65〜70％と高いため、市販の製品としてはあまり販売されません。

近年では、多くの人がニューポットウイスキーの荒々しさを体験したいと考えていることから、蒸留所のツアーや試飲イベントで提供されたり、創業して間もない蒸留所が、ニュウーポットを限定販売することが増えています。そのような背景から、以前は全くと言っていいほど販売されていなかったニューポットウイスキーも、現在はクラフト蒸溜所の開業ラッシュによって、飲める機会が増えたように思います。

天星酒造株式会社が運営するウイスキー蒸溜所「菱田蒸溜所」は、平成の名水百選に選ばれた「普現堂湧水源（ふげんどうゆうすいげん）」の軟水を使用して、大隅初のモルトウイスキー蒸溜所として昨年11月からウイスキー事業を開始しました。

この施設は元々焼酎の蔵元として120年以上の歴史を持ち、近年では東京ウイスキー＆スピリッツコンペティションの焼酎部門で２年連続で最高金賞を受賞するなど、その特別な蒸溜技術はウイスキーの専門家からも高く評価されています。

また、菱田蒸溜所では大麦麦芽１００％の「モルトウイスキー」の他、丸麦、麦芽などを原料とした「グレーンウイスキー」の製造も行っています。

将来的に原酒（ニューポット）が熟成すれば、一つの蒸留所で「シングルブレンデッド・ジャパニーズウイスキー」をつくることも可能となっています。