ウイスキーの種類が豊富なバー|厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー啓蟄を銀座で飲むならBARWHITEOAK

厚岸蒸留所は 堅展実業株式会社によって2016年に操業した、北海道厚岸町にある蒸留所。
北海道では「余市蒸留所」誕生以来の本格的なウイスキーの生産拠点となっています。

厚岸蒸留所は操業してまだ間もない蒸留所ですが、すでに国内外での評価は高く、リリースしたボトルは即完売。高額で転売されるなど、絶大な人気を誇っています。

2020年2月に販売された、３年熟成の「厚岸ウイスキー SARORUNKAMUY」は、世界的なウイスキーコンペティションで最優秀金賞を受賞。

仕込みは1バッチ麦芽1トン。麦芽はスコットランド産がメインですが、地元厚岸町の「りょうふう」という二条大麦も使用。

ノンピートとピーテッドの２種類のタイプを生産しており、比率は半々。厚岸蒸留所ではアイラ島のようなウイスキーを目指していますが、ピーテッド麦芽のみの仕込みにこだわざる、多種多様な原酒を生産。

現在はシングルモルトだけでなくブレンデッドウイスキーもリリースしていることから、クセの少ないモルト原酒も重要な存在となっています。

「厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー啓蟄（けいちつ）」は厚岸蒸留所の不定期限定シリーズ「二十四節気シリーズ」の第10弾となるシングルモルトウイスキー。このシリーズにはブレンデッドとシングルモルトがありますが、特にシングルモルトの人気は高く、銀座のウイスキーバーと言えども入手するのはかなり困難となっています。

これまでの二十四節気シリーズ」シリーズは以下の通り。

• 第1弾 シングルモルトウイスキー寒露 　2020年10月リリース
• 第2弾 ブレンデッドウイスキー雨水　 2021年2月リリース
• 第3弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー芒種 　2021年5月リリース
• 第4弾 ブレンデッドウイスキー処暑　 2021年8月リリース
• 第5弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー立冬 　2021年11月リリース
• 第6弾 ブレンデッドウイスキー大寒 　2022年2月リリース
• 第7弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー清明 　2022年5月リリース
• 第8弾 ブレンデッドウイスキー大暑 　2022年8月リリース
• 第9弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー大雪　 2022年12月リリース
• 第10弾 シングルモルトジャパニーズウイスキー啓蟄 　2023年2月27日リリース

厚岸シングルモルトジャパニーズウイスキー啓蟄は北海道産大麦を原料の一部に使い、北海道産のミズナラ樽やバーボン樽などで熟成した原酒を主体としてつくられています。

海外原酒を含んだウイスキーもいくつかリリースしている厚岸蒸留所ですが、このボトルは厚岸の原酒のみ。シングルモルトジャパニーズウイスキーとなっています。

テイスティングコメント

香りは洋梨、タルトタタン、キャラメル、アプリコットジャム、マドレーヌ、かすかに燻製香。

口に含むと甘くてまろやか。ピーティーでフルーティー。中盤以降はスモーキーさと円熟感。フィニッシュにかけてもピーティーでドライ。ミディアムボディ。

ノージングで厚岸らしいピーティーさがありませんでしたが、飲んでみると燻製香がしかりとしています。フルーティーさと甘さもあって、いかにも「ジャパニーズ」らしいバランス。原酒が若い割には完成度が高く、「アイラモルトの10年物」と比べても対抗できるクオリティです。（値段は対抗できませんが…）

希少なウイスキーですので、ストレートやロックでお飲みください。

※ちなみに、啓蟄（けいちつ）とは土中で冬ごもりをしていた生き物たちが目覚める頃のこと。