ウイスキーが豊富なオーセンティックバー|オーヘントッシャン10年（オールドボトル）を銀座で飲むならBARWHITEOAK

オーヘントッシャン蒸溜所（Auchentoshan Distillery）とは？
オーヘントッシャン蒸溜所は、スコットランドのローランド地方に位置するシングルモルトウイスキーの蒸溜所で、特に「トリプルディスティレーション（3回蒸溜）」で知られています。この製法はスコットランドでは珍しく、軽やかで滑らかな味わいを生む特徴的なスタイルを確立しています。
基本情報
創業年: 1823年
所在地: スコットランド、ローランド地方のクライドバンク近郊
オーナー企業: ビームサントリー（Beam Suntory）
名称の由来: ゲール語で「小さな野原の隅」という意味。
蒸溜所の歴史
創業期（1823年）
オーヘントッシャン蒸溜所は、1823年にスコットランドのウイスキー製造合法化とともに設立されました。設立当初から「トリプルディスティレーション」を採用し、他のローランドモルトとの差別化を図りました。
戦争の影響（1941年）
第二次世界大戦中、ドイツ軍の空襲で蒸溜所は大きな被害を受けました。その影響で蒸溜所は一時的に閉鎖され、設備の再建が必要となりました。
再建と現代（1984年～）
1984年にサントリー（現ビームサントリー）が蒸溜所を買収。設備の近代化が行われ、ブランドとしての地位を向上させ、国際市場での知名度を高めました。
特徴と製造プロセス
1. トリプルディスティレーション
スコットランドでは通常、モルトウイスキーは「ダブルディスティレーション（2回蒸溜）」で製造されますが、オーヘントッシャンでは「トリプルディスティレーション」を採用しています。
効果: 蒸溜液のアルコール度数が高くなり、より軽やかで繊細なフレーバーを生み出します。
2. 熟成
オーヘントッシャンはさまざまな樽で熟成を行うことで知られています。バーボン樽、シェリー樽、ワイン樽など、多様な樽を使用し、複雑で奥深い風味を生み出します。
3. 水源
蒸溜所の水は、近隣の「クライド川」から供給されています。この水は、製造工程の中で柔らかく繊細な味わいを補完する役割を果たします。
テイスティングプロファイル
オーヘントッシャンのシングルモルトウイスキーは、一般的に以下のような特徴を持ちます。
香り: シトラス、花のような華やかさ、トフィー、バニラの甘い香り。
味わい: 軽やかで滑らか。柑橘系の酸味や穏やかな麦芽の甘さ。
余韻: クリーンで、フローラルな風味が持続。
主なラインナップ
オーヘントッシャンは幅広い製品を展開しており、初心者から上級者まで楽しめる選択肢があります。
1. オーヘントッシャン アメリカンオーク（American Oak）
バーボン樽で熟成されたシングルモルト。
バニラとココナッツの甘み、トロピカルフルーツの風味が特徴。
2. オーヘントッシャン スリーウッド（Three Wood）
バーボン樽、オロロソシェリー樽、ペドロヒメネス樽の3種類の樽で熟成。
ダークフルーツやリッチなシェリー感が強調された複雑な味わい。
3. オーヘントッシャン 12年（12 Year Old）
スタンダードな12年熟成ウイスキー。
ハチミツ、ナッツ、トフィーの甘みが楽しめる。
4. オーヘントッシャン 18年（18 Year Old）
長期熟成により、深いコクと豊かなフレーバーを持つ。
熟した果実や樽由来のスパイスが特徴。
5. 限定リリース
蒸溜所限定やビンテージシリーズなど、希少なボトルもリリースされています。
楽しみ方
オーヘントッシャンの軽やかで繊細な味わいは、初心者にも適しており、ストレートやハイボールで楽しむのがおすすめです。
「スリーウッド」など濃厚なタイプは、ダークチョコレートやドライフルーツとのペアリングが好相性です。

90年代に流通していたオールドボトル（旧ボトル）

なめらかでスムースな口当たりはローランドモルトらしい個性。

オーヘントッシャン蒸溜所は、その独自のトリプルディスティレーションと多彩な樽使いによって、軽やかで複雑なウイスキーを提供する特別な蒸溜所です。ローランド地方の伝統を守りながら革新を続けるその姿勢は、ウイスキー愛好家にとっても魅力的です。特に、フレッシュで繊細なフレーバーを好む方にはぴったりのブランドと言えるでしょう。