ウイスキーの種類が豊富なバー|タムデュー 2006-2021 15年を銀座で飲むならBARWHITEOAK

タムドゥー（タムデュー）蒸留所はスコットランド・スペイサイドにあり、シェリー樽熟成にこだわりを持っていることで知られています。ブレンデッド用原酒も供給している蒸留所ですが、シングルモルトに関しては基本的にシェリー樽熟成の原酒を使用。現在オフィシャルでフラッグシップとなっている「タムドゥー（タムデュー）12年」はシェリー樽100％の構成です。

貴重なシェリー樽での熟成を続けている以外にも、こだわりがあります。それは製麦を蒸留所自ら行っているところ。1950年代までは伝統的なフロアモルティングを行っていたタムドゥー蒸留所ですが、現在は「サラディンボックス式」の製麦が行われています。スペイサイドでは唯一となる、自家製麦芽率100％の蒸留所として稼働し続けているのです。

シェリー樽とは？

「シェリー樽」とは、スペイン南部のアンダルシア州ヘレス地方で造られる伝統的なお酒「シェリー酒」の貯蔵に用いられた樽を指します。シェリー酒は醸造過程でアルコールを添加した「酒精強化ワイン」の一種。
ウイスキーの蒸留所では、一度使用されたシェリー樽を買い取り、ウイスキー原酒の貯蔵に再利用しています。なぜ新しい樽ではなく、使用済みの樽を用いるのかというと、それはコストや環境のためだけではなく、シェリー酒が樽に浸透したエキスが、樽内で熟成するウイスキーに豊かな香味や深いコク、そして余韻を与えるから。
ウイスキーの熟成には、バーボン樽やラム樽、ワイン樽など、様々なお酒を貯蔵した樽が用いられますが、シェリー樽は香味が強く、入手が難しくなった現在でも「マッカラン」や「タムデュー」、「グレンファークラス」など、シェリー樽にこだわる蒸留所はあります。

タムデュー蒸留所のオフィシャルボトル。日本市場限定のスリーリバーズ向けシングルカスク。タムデュー蒸留所は、1897年に設立され、設立当初から高品質のシェリー樽をスペインから調達し、シェリー樽100％熟成を行ってきました。

1970年代のウイスキーブームに乗じて生産量を増大させましたが、残念ながら2010年に蒸留所は一度閉鎖。 しかしその後、2012年に現在のオーナーであるイアンマクラウド社が買収し、タムデュー蒸留所のポリシーとレガシーを引き継ぎ、生産を再開しました。

今でも、高品質のシェリー樽100％熟成という伝統を守りながら、100年以上経った今も同じ製法で最高のスペイサイドモルトをリリースしています。

今回ご紹介するのは、昨年リリースして即完売となったスリーリバーズ向け限定シングルカスクの待望の第二弾。タムデュー蒸留所からサンプルを取り寄せ、厳選した2006年ヴィンテージのヨーロピアンオークのファーストフィルオロロソシェリー樽のシングルカスクをボトリングしています。

テイスティングノート

香りは重厚でリッチで、レーズンやチェリー、葉巻、カカオなどの豊かな香りがします。また、フルボディでリッチな味わいがあり、カカオビターやレーズン、カシスなどの味わいが感じられます。フィニッシュはホットで、ジンジャーやクローブのスパイシーな味わいがあり、最後にカカオのビターな余韻が残ります。

エレガントでありながら存在感があり、古いシェリー樽熟成ならではの味わいを楽しむことができます。また、開封してからも時間をかけて味わうことができるため、じっくりとストレートで楽しむことができる逸品。

是非、クラシカルなシェリー樽熟成の世界を銀座のウイスキーバー、ホワイトオークでご堪能下さい。