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70年代のブレンデッドスコッチウイスキー「ヘイグ【特級ボトル】」
　
スコッチの名門「ジョン・ヘイグ社」。 その代表的なブレンデッドウイスキー「ヘイグ」は、 アメリカ向けのスコッチとして絶大な人気を誇っていました。 フラッグシップボトルは「ヘイグ・ゴールドラベル」ですが、 その上位版となる「ディンプル」も有名。

今回はディンプルの逸話をご紹介します。

ディンプルは、アメリカ輸出向けには「ピンチ」という名前で流通していました。
「ピンチ」というのは、アメリカでは「へこみ」のことを表しています。
ディンプルは三角形のボトルに「へこみ」のあるデザインであったことから、
アメリカ向けのボトルのみ名称を変更して販売していたのです。
現在は販売地域による名前の相違はなく、全て「ディンプル」の名で統一されています。

ヘイグ【特級ボトル】　43%
1970年代後期に流通していた特級表記のオールドボトル。
ヘイグに使用されている主要モルトは「グレンキンチー」「グレンロッシー」「マノックモア」などですが、 70年代の配合がどのようになっていたのかはわかりません…

香りはレモン、パパイヤ、洋梨、古くなったオレンジ、クレゾール石鹸、キャラメル、メントール。 口に含むと甘くてビター。徐々にドライ。
ライトボディで爽やか。香りの印象よりも複雑。モルティー。
余韻は短めですが、フレーバーが弱いという感じではありません。
オールドのモルトウイスキーに感じるような麦芽感がありますが、
ヘイグはあくまでもブレンデッドウイスキーですので、飲みやすさ重視の軽めの味わいです。
しかしオールドボトルということもあって、現行品よりも柔らかさを感じます。
飲み方は選びません。ストレート、ロック、ハイボール、水割り。
お好きな方法でお楽しみください。

ストレート

ブレンデッドウイスキーはストレートで飲み続けると「飽き」がきてしまうことがありますが、オールドボトルのヘイグは複雑な風味を持っています。

モルトウイスキーと比べると印象的ではありませんが、

何度も確認したくなるような、現行品には存在しない「クセ」があります。

ストレートでフレーバーを繊細に嗅ぎ分けるのも悪くありません。

ロック

ブレンデッドウイスキーは加水にも耐えられる酒質に造られています。

氷で冷たく冷やされても十分においしいウイスキーです。

ハイボール

複雑なアロマはソーダで割っても健在。

現行品のヘイグでは感じることのできない風味をご堪能下さい。