ウイスキーの種類が豊富なバー|バリンダロッホ 9年 2015 オロロソシェリーバットを銀座で飲むならBARWHITEOAK

バリンダロッホ蒸溜所（Ballindalloch Distillery）
蒸留所の概要
バリンダロッホ蒸溜所は スコットランド北東部、スペイサイド地方のバリンダロッホ城敷地内に位置する、珍しいカースル蒸溜所です。2014年に創業した比較的新しい蒸留所ですが、歴史ある城とその敷地を活用することで、伝統的かつ高級感のあるブランドイメージを確立しています。
蒸溜所の設立者はバリンダロッホ城のオーナー家系であり、創業の理念は「伝統的スペイサイドの製法に忠実で、地域資源を最大限活かすウイスキー作り」。敷地内で栽培された大麦や地元の清水を活用し、地域色の濃いシングルモルトを生産しています。
製造の特徴
1. 原料
大麦：主にスペイサイド産のノンピート麦芽を使用。ピートの香味は控えめで、穏やかでフルーティな味わいがベース。
水源：蒸留所近くの清流を仕込み水に使用。硬度が低く、麦芽の甘みやフルーツ香を引き立てる軟水です。
2. 発酵・蒸留
発酵槽：ステンレス製の近代的発酵槽で、発酵時間は標準的に48〜72時間。フルーティーで華やかなエステル香の生成に配慮しています。
ポットスチル：フォーサイス社製のスチルを採用。ストレートネック設計で、軽やかさと奥行きを両立。2回蒸留でクラシカルなスペイサイドスタイルを守っています。
3. 熟成
樽構成は バーボン樽とシェリー樽の組み合わせが中心で、製品によって比率を調整。バーボン樽は柔らかいバニラ香を、シェリー樽はフルーティーでスパイシーな複雑さを加えます。
敷地内熟成庫は温度変化が穏やかで、スペイサイド特有の滑らかでまろやかな熟成が得られます。
4. サステナビリティ
蒸留所は城の敷地を活用することで新規建設による環境負荷を抑制。
地元資源や再生可能エネルギーを取り入れるなど、地域密着型のクラフト蒸留所としての運営方針が特徴です。
主な製品ラインナップ
バリンダロッホ シングルモルト
若い原酒から熟成12〜18年ものまで幅広く展開。
樽ごとの限定ボトルも積極的にリリースされ、コレクター需要が高い。
樽香を活かしたフルーティーで滑らかな口当たりがスペイサイドらしさを表現。
特徴的なカスクフィニッシュ
シェリー樽、ポート樽、赤ワイン樽などでのフィニッシュを行ったバッチも存在。
甘み、スパイシーさ、果実感が複雑に絡み合う仕上がりで、限定ボトルとして人気が高い。

バリンダロッホ蒸溜所は、新しい蒸留所ながらスペイサイドの伝統を忠実に守り、かつ敷地や地元資源を活かしたクラフト精神を貫く稀有な存在です。
若くても完成度の高い味わい
樽の多彩な表現力
地域密着・サステナブルな蒸留哲学
といった特徴があり、今後の熟成ボトルや限定リリースが期待される蒸留所といえます。

バリンダロッホ 2015年 オロロソシェリーバット（Ballindalloch 2015Y Sherry Butt）
容量：700ml
度数：60.9%
熟成年数：9年（オロロソシェリー樽）
ボトリング：シングルカスク、カスクストレングス
備考：日本市場向け限定商品

オロロソシェリー樽で9年間熟成されたシングルカスクで、バリンダロッホならではの繊細で美しい酒質が特徴です。日本市場向けに現当主の ガイ・マクファーソングラント氏 が特別にボトリングした逸品です。

外観
艶やかなアンバー。グラスに注ぐと、奥行きのある色合いが広がります。
香り
甘く芳醇な レーズン
爽やかな 砂糖漬けオレンジピール
ミルクチョコレートの柔らかい香り
空気に触れると、アンティーク家具の木のニュアンスや、シロップで煮たチェリーの香りも立ち上がります。
味わい
口に含むと ショウガ糖の温かさが感じられます。
シェリー漬けレーズン、煮詰めたいちじく、ハチミツといった濃厚な甘味が広がります。
チョコレートケーキやダークチョコレートでコーティングしたドライラズベリーのような複雑なフレーバーも楽しめます。
フィニッシュには 渋みの効いたアッサムティーとハーブが加わり、余韻が心地よく長く続きます。

オロロソシェリー樽由来の ドライフルーツやチョコレートの風味が絶妙に調和した、濃厚で華やかなスペイサイドシングルモルトです。シングルカスクならではの力強さと、バリンダロッホ特有のきれいで繊細な酒質を同時に楽しめる1本です。