ブランデーの種類が豊富なバー|コニャック ジボアン ボルドリ ミレジム 1995を銀座で飲むならBARWHITEOAK

「GIBOIN(ジボアン)」とは？

ジボアンはコニャック地方6つの地区の中で1番小さなボルドリ地区の造り手です。

主に大手メーカー「クルボアジェ」と長年の契し原酒を供給していますが、
今回のボトルはジボアンオリジナル。

日本一のコニャック伝道師である、浅草のBAR DORAS 中森保貴氏が
数多くあるサンプルから選定した原酒がボトリングされています。

大手メーカーの代表的なものとしては、マーテルやカミュがボルドリ地区の原酒を主にブレンドしてコニャックを生産しています。一方で、ボルドリ地区の農家が自家栽培から瓶詰めまで一貫して行う「プロプリエテール」スタイルのコニャックは、ほとんどが日本に輸入されていません。

ボルドリ地区は、グランド・シャンパーニュ地区やプティット・シャンパーニュ地区と異なり、粘土質の土壌を特徴としています。これにより、同じユニ・ブラン種であっても、テロワール（土壌の特性）によって異なる特徴が現れます。粘土質の土壌は水を多く含み、水捌けが良いため、独特の風味やキャラクターが生まれます。

ジボアンの製法では、蒸留後に新樽で最大12ヶ月熟成させ、その後最大7樽まで樽を移し替えます。樽移しの際には最終的なボトリングのアルコール度数を考慮して加水を行うか否かを決めます。大手メーカー向けのコニャックは通常、長期間新樽で熟成させ、タンニンをしっかりと含んだ原酒を生産しますが、一方、農家が自家用に造るコニャックは熟成期間を短くし、ブドウの本来の味わいを引き出すために樽のタンニンを適度に抑える傾向があります。

今回ボトリングした1995年ヴィンテージのコニャックは、通常の40度の商品とは異なり、アルコール度数が44.3度となっています。この商品は、2回蒸留後に一度だけ蒸留水で加水を行った後、その後の樽移しの際に一切加水を行わずに26年間熟成されました。一方、通常の40度の商品では樽移しの際に加水が行われます。

通常、フランスのコニャックでは度数を下げ、柔らかく華やかな味わいを生み出すことが伝統的なスタイルですが、40度の調整では個性が抑えられてしまうことや、加糖のないコニャックでは加水によりブドウの甘みが失われる可能性があるため、今回の44.3度の商品では加水を行わず、豊かな個性を重視しています。

☆ジボアン1995/for BAR DORAS　44.3%

香り：カシス、ブラックベリー、メープルシロップ、アプリコット、バラの花びら。
味わい：甘みがあってフルーティー。大手コニャックよりもドライでビター。
余韻は長く、力強い味わい。複雑で個性的です。

26年熟成させている割にはハツラツとしています。深みがあってマイルド過ぎないところがいいですね。
「口明け直後」でテイスティングを行ったので、これから少し柔らかくなるのかな、と。
他では経験できない貴重なコニャック。是非お試しください。

コニャック６つの生産地区

1.グランド・シャンパーニュ(Grande Champagne)
2.プティット．シャンパーニュ(Petite Champagne)
3.ボルドリ(Borderies)
4.ファン・ボア(Fins Bois)
5.ボン・ボア(Bons Bois)
6.ボア・ゾルディネール(Bois Ordinaires)

ボルドリ（Borderies）は、コニャック地方の中で最も小さなクリュ（地区）の一つです。その総面積は12,540ヘクタールであり、地域の特徴的な土壌は、石灰層の脱炭酸化によるフリント質です。この地区は、コニャック市の北東に位置し、約3,987ヘクタールのブドウ畑があります。ボルドリ地区からは、コシが強く豊かな香りのブランデーが生産されます。

ボルドリ地区で生産されるブランデーは、一般的にはグランド・シャンパーニュ地区やプティット・シャンパーニュ地区よりも短い熟成期間で仕上がりますが、それでも高品質であると評価されています。