モルトウイスキーに魅了された人々が集うお店 | 銀座のバーなら世界のお酒を取り揃えるBARWHITEOAK

モルト（大麦麦芽）を100％使用して造られたウイスキーがモルトウイスキーですが、ひと昔前までは「ピュアモルト」という表記でした。シングルモルトが一般的になると、ピュアモルトの表記は混乱を招くということもあって、徐々に使用されることが少なくなり、今では一部のオフィシャルボトルなどが採用しているのみとなっています。現在の一般的なモルトウイスキーといえば、もちろん「シングルモルト」ですが、近年リリースが多くなっているのが「ブレンデッドモルト」。文字通り、モルトウイスキーをブレンドしたものであり、複数の蒸留所で造られたモルト原酒を使用しています。

ブレンデッドモルトの中には、メインの原酒に対してスプーン１杯分の異なるモルト原酒をブレンドした「ティースプーンモルト」と言われているものもあります。このウイスキーは訳あってシングルモルトとして売り出せない原酒を、ブレンデッドモルトとして販売する手段の一つ。一つの樽に対して極わずかな別の原酒が入っていても、実際は「ほぼシングルモルト」。蒸留所の名前こそ明記できませんが、シングルモルトと変わらない商品を生み出すことができるわけです。

代表的なティースプーンモルトに「ウィリアムソン」があります。中身はラフロイグだとされており、非常にスモーキー。ボトラーズのラフロイグがほとんど出回らない中、割とリーズナブルにラフロイグ（正確にいうとほぼラフロイグ）を飲むことができるため、人気となっています。