ウイスキーの種類が豊富なバー|オクトモア 16.3【フェノール値189.5ppm】を銀座で飲むならBARWHITEOAK

オクトモアは、スコットランド・アイラ島にあるブルイックラディ蒸留所で造られるシングルモルトウイスキーです。同蒸留所では、ノンピート麦芽で仕込む「ブルイックラディ」、ピーテッドタイプの「ポートシャーロット」、そして非常に強烈なピート香を持つ「オクトモア」を生産しています。
オクトモアが「ヘビリーピーテッド」ではなく「スーパーヘビリーピーテッド」と呼ばれるのは、スモーキーさを数値化した「フェノール値」が世界で最も高いウイスキーだからです。各バッチごとに熟成樽や熟成年数、フェノール値は異なりますが、かつてはその圧倒的なスモーキーさにより、ギネスブックに世界一のフェノール値を誇るウイスキーとして認定されたこともあります。

オクトモア16シリーズの概要
ブランド：オクトモア（OCTOMORE）
蒸留所：ブルックラディ蒸留所（スコットランド・アイラ島）
特徴：世界でも最もヘビリーピーテッドなシングルモルトとして知られるオクトモアは、「The Impossible Equation（解き明かせない方程式）」という挑戦的なコンセプトのもと、熟成・樽・ピートの限界を追求しています。
共通ポイント：
ノンチルフィルター、無着色
高フェノール値のピート感
アイラ島のテロワールを反映
すべてアイラ島で蒸留・熟成・ボトリング
各エディションの特徴
1. オクトモア16.1
麦の種類：スコットランド産コンチェルト種大麦100%
熟成年数：5年
熟成樽：ファーストフィル・バーボン樽
フェノール値：101.4 ppm
アルコール度数：59.3%
特徴：
高フェノール値ながら、バーボン樽熟成によりエレガントで柔らかいピートスモーク
塩キャラメル、ハニーデューメロン、アプリコット、チョコレートやココナッツの香味
価格帯（税抜）：20,500円
2. オクトモア16.2
麦の種類：16.1と同じ原酒
熟成年数：5年
熟成樽：オロロソシェリー樽、ボルドーワイン樽、マデイラ樽、モスカテルシェリー樽
フェノール値：101.4 ppm
アルコール度数：58.1%
特徴：
樽の個性を活かし、甘いスモークと複雑な香味
キャラメリゼした砂糖、ローストナッツ、ドライフルーツ
オクトモア史上初の多樽仕上げによるリッチなフレーバー
価格帯（税抜）：22,500円
3. オクトモア16.3
麦の種類：オクトモア蒸留所の単一農場産大麦
熟成年数：5年
熟成樽：バーボン樽、ソーテルヌワイン樽、ペドロ・ヒメネスシェリー樽
フェノール値：189.5 ppm（シリーズ中最も高い）
アルコール度数：61.6%
特徴：
超ヘビリーピートで、焚き火や潮風、土っぽいニュアンスを強く感じる
バーボン樽のバニラ、シェリー樽のドライフルーツや糖蜜が複雑に重なる
アイラ島のテロワールを色濃く反映した力強い一本
価格帯（税抜）：27,200円
シリーズの共通テーマ
挑戦と革新：既成概念を覆す高ピート・高アルコール・樽の組み合わせ
テロワール重視：大麦の産地や樽選びでアイラ島の風土を表現
品質・サステナビリティ：ノンチルフィルター、無着色、アイラ島の水を使用、Bコーポレーション認証取得

オクトモア 16.3 　

麦の産地／種類 オクトモア農場産「Concerto（コンチェルト）」大麦。単一農場・単一区画で育てられたもの。オクトモア蒸留所の畑で育った大麦のみを使用
ピート値（フェノール値） 189.5 ppm（シリーズ中最も高い）
熟成年数 5年
熟成樽（マチュレーション） バーボン樽、ソーテルヌ樽、ペドロ・ヒメネスシェリー樽
アルコール度数（ABV） 61.6%
フィルター・着色 ノンチルフィルター、無着色

香味・テイスティングノート
ノーズ（香り）
焚き火の煙、潮風、濡れた土や麦芽の甘さ。ドライアプリコットやゴールデンレーズン、ハニー、ほのかな花の香り。
味わい
力強いピートのインパクトとバーボン樽由来のバニラやキャラメル、シェリー樽由来のドライフルーツや甘みが調和。塩気やミネラル感、柑橘の皮のようなほろ苦さも感じられる。
余韻（フィニッシュ）
長くリッチな余韻。煙と甘さが交互に現れ、シェリー系の甘みや果実味、ナッツ、トースト感が残る。

特徴・強み
テロワールの反映
単一農場・単一区画の大麦を使用しているため、アイラ島の気候や土壌が風味に反映される。
超ヘビーピート
フェノール値 189.5 ppm で、強烈な煙・スモーク感と複雑な味わいを併せ持つ。
樽の組み合わせによる甘みと深み
バーボン樽のバニラやキャラメル、シェリー樽のドライフルーツや糖蜜のような甘さが層を作る。
高アルコール度数・ボトリングスタイル
61.6% ABV でカスクストレングスに近く、加水すると香味がさらに開く。ノンチルフィルターで繊細なニュアンスも保持。

オクトモア16.3で使用されている熟成樽
1. バーボン樽（Bourbon Cask）
由来：アメリカでバーボンウイスキーを熟成後に再利用。
香味への影響：
バニラやキャラメルの甘み
軽いトースト香
柔らかいオークの風味
役割：ウイスキーの骨格と甘みを支える、ベースとなる樽。
2. ソーテルヌワイン樽（Sauternes Cask）
由来：フランス・ボルドー地方の甘口白ワイン「ソーテルヌ」を熟成した樽。
香味への影響：
蜂蜜のような甘さ
杏や白桃のフルーティーさ
柔らかいワイン由来の酸味と複雑さ
役割：甘みと華やかさを与え、スモークやオークの重さとバランス。
3. ペドロ・ヒメネスシェリー樽（Pedro Ximénez Sherry Cask）
由来：スペイン産の甘口シェリー「ペドロ・ヒメネス」を熟成した樽。
香味への影響：
ドライフルーツ（レーズン、イチジク）や糖蜜の甘み
チョコレートやコーヒーのような濃厚な風味
深い色合いとリッチな余韻
役割：ウイスキーに濃厚な甘みとコク、深みを加える。

16.3の3種の樽はそれぞれ「骨格（バーボン）」「フルーティーな甘み（ソーテルヌ）」「濃厚なコク（ペドロ・ヒメネス）」を担当し、スモーキーさと高フェノール値の強さを美しく引き立てています。